本日、令和2年度の学校保健統計調査の結果が文部科学省より発表されました。
裸眼視力が1.0未満、いわゆる「視力低下」と判定された生徒の割合は、小学生で37.52%、中学生で58.29%でいずれも過去最悪の数字を2年連続で更新しました。
タブレット機器の浸透はもちろん、ICT教育の推進化、屋外活動時間の減少など、様々な要素が絡み合っての結果であるといえるでしょう。
個人的には、小学校1年生でも24.22%が視力低下と判定されている、という結果に驚きを禁じ得ませんでした。
幼さゆえ偽陽性(本当はもっと見えるはずなのに見えていないと判定されてしまう)も含まれているとは思うのですが、仮に20%だとしても5人に1人はどちらかの目が視力1.0を下回っている、ということです。これはかなり深刻に受け止めなければいけない事態でしょう。
このような時だからこそ、学校、家庭、そして眼科医が連携して、ICT教育の利点だけではなく弊害もしっかり伝えつつ、タブレット機器の正しい使い方、屋外活動の推奨など、近視発症予防、ならびに近視進行抑制に対する意識を高めていかなければならないと強く感じます。
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