日食網膜症

本日6月21日の午後4時から午後6時にかけて、日本全国で部分日食を観察することができます。

くれぐれも肉眼で太陽を直接見たり、望遠鏡や双眼鏡で太陽を覗かないようにしましょう!

不適切な方法で太陽を観察すると、太陽光が網膜に障害をもたらし「日食網膜症」を引き起こす恐れがあります。太陽観察直後は無症状でも、数時間後に視野の真ん中に影が生じたり、ものが歪んでみえたり、視力が低下する、といった症状が出やすいです。一過性の症状でやがて良くなるものから、永続的な視力低下に至る例までさまざまです。

今から8年前の2012年5月21日の金環日食の際には、観察後に目の異常を訴えて眼科を受診した患者が日本全国で1000人を超え、多くの人が日食網膜症と診断された、ということがあり、学会でも報告例がありました。

日食を観察する際は、市販されている日食専用のグラスや遮光版を使用して安全に観察するようにしましょう。