緊急事態宣言

政府は1月7日、1都3県に対して2回目の新型コロナウイルス感染症対策のための緊急事態宣言を出しました。

前回と違うところはいくつかありますが、そのなかでも私個人がホッとしたのが学校に対する臨時休校が要請されなかったことです。

(↑NHKの新型コロナウイルス特設サイトより)

日本小児科学会は、11月11日付で「小児の新型コロナウイルス感染症2019(COVID-19)に関する医学的知見の現状」というタイトルで学会としての見解をHPに公開しています。そのなかで次のように考察されています。

「学校や保育施設の閉鎖は流行阻止効果に乏しい」

「教育・保育・療育・医療福祉施設等の閉鎖が子どもの心身に影響を及ぼしている」

指摘されているとおりであると私も思います。

僭越ながら、眼科医として上記の補足をさせていただくならば、悪影響は視機能にも大きく及んでいる!!

去年1年間の臨床の現場で、臨時休校期間明けに久々に受診したらガクンと視力が低下していたという学童の症例を数多く経験しました。生活習慣を詳しく聞き取ってみると、休校で自宅で過ごす時間が長く、また外に遊びに行かずに(行けずに)、ゲームに熱中したりタブレットを視聴している時間がとても長くなっていた、という方がほとんどでした。

臨時休校と外出自粛のセットは視力にとっては最悪の組み合わせです。1日2時間以上の屋外活動が近視進行の抑制につながることが示唆されており、過度におそれて外出を自粛して引きこもりがちになってしまうことは近視進行の観点からみても好ましくありません。さらに自宅内でゲームやタブレットばかり見て一日の大半を過ごすとなると・・・もはや近視になれ、と言っているようなものです。

今回、臨時休校が要請されなかったことに関しては、文部科学省の判断は素晴らしいと評価したいです。そして、子供たちには放課後も外で大いに元気よく遊びまわってもらいたいです。過度な自粛を子供たちにまで強要しようとする愚民がもしいたら、上記の日本小児科学会の見解を100回読み返すことをおすすめします。

眼科健診~おまけ~

昨日の眼科健診の余談です。

先述のとおり、昼休みをまたいで健診を行ったため、給食をいただくことができました。

こちらです。

12月17日の献立:

ごはん 魚の香味焼き ほうれん草のおひたし 具だくさんみそ汁 牛乳

小学校の給食を食べるのは、実に27年ぶりです。

昔を懐かしみながら、完食させていただきました。

温かくてとてもおいしかったです。

ごちそうさまです。ありがとうございました!

眼科健診

都内の小学校の眼科健診に行ってきました。

学校保健安全法により、児童生徒は年1回、眼科健診を含めた定められている健診を受けなければならないことになっております。6月30日までに実施するのが望ましいとされていますが、今年度は臨時休校期間があった関係で、その後も様々な事情でずれにずれ込んでようやく今日になって出番がやってきた・・・といったところです。

1年生から6年生まで、対象は約600人の生徒たちでした。例年であれば午前中のみで終えられるのですが、今年は感染予防対策の関係で所要時間が長めに見込まれたため、昼休みをまたいで午前8時30分から午後3時までの1日がかりとなりました。なかなか疲れました。

終えてみての所感といたしましては、アレルギーの生徒がやはり少なかったです。例年はまだ春の花粉症もピークアウトしない4月に行っていた関係で、充血している生徒が多いのですが今回はごくわずかでした。おそらくダニやハウスダストによる通年性アレルギーでしょうが、改めて花粉症の有病率の高さを実感しました。

また、別日に実施済であった視力検査の結果も確認しながら進めていたのですが、

視力が低下している生徒が多すぎます。本当に多すぎます。

小学校低学年でも0.3未満を示す「D」がついている生徒も予想以上にいましたし、高学年に至っては1.0以上を示す「A」が両眼ともついている生徒、つまり「異常なし」の生徒が10人にも満たなかったクラスもありました。1クラス30人以上いるのに、です。ほとんどが近視によるものと考えていいでしょう。

小児の近方作業時間(ゲーム、タブレットなどによる)が年々長くなっている結果、それが近視の発症ならびに進行に深く関わっていることは周知の事実ですが、今年の視力健診の結果には脱力感さえ覚えました。やはり3月から5月にかけての臨時休校期間が子供達の視力にとっては大きくマイナスに働いたものと考察します。あの時、外出せずに(できずに)、自宅でゲームやタブレットに長時間没頭してしまった結果、近視を発症してしまった生徒が全国でいったいどれだけいるのか・・・。想像もつきません。眼科医としての立場から言わせてもらえば、あのような期間は二度とあって欲しくないと切に願います。

オルソケラトロジー

オルソケラトロジーレンズは近視矯正のために開発された特殊な形状のハードコンタクトレンズです。通常のコンタクトレンズはソフトレンズでもハードレンズでも朝起床してから装着して夜就寝前に外すものですが、オルソケラトロジーレンズは就寝前に付けて、装着したまま睡眠を取り、起床後に外す、という使用法です。そのため、ナイトレンズと呼ばれることもあります。

オルソケラトロジーレンズを一定時間装用すると、角膜(くろめ)をわずかに扁平化(平らに)させることが出来ます。角膜の形状の微妙な変化によって屈折が変わり、近視矯正効果が得られます。それまで眼鏡やコンタクトレンズを必要とした方でも、オルソケラトロジーレンズを用いれば日中裸眼で快適に見ることが出来るようになります。そのため、球技などのスポーツに取り組んでいる方や、眼が乾きやすい方や花粉症などのアレルギーで悩んでいる方にはおすすめといえるでしょう。

日本眼科学会のガイドラインでは適応は-4.00Dまでの近視度数となっており、-4.00Dを超える近視の場合は、完全矯正効果が得られない可能性があります。つまり、近視の方の全てに適応があるわけではない、ということが注意点です。

また、同ガイドラインには、年齢は原則として20歳以上であり、20歳未満には慎重処方、となっています。当初は、LASIKと同じく20歳以上のみが適応となっていましたが、研究の結果オルソケラトロジーには近視進行抑制効果があるということが分かり、であるならば近視が進行する小児・学童にこそ適応すべきではないのか、との考えが広まった結果、未成年にも門戸が開かれるようになった、という背景があります。

私個人の意見ですが、オルソケラトロジーの最大の魅力はやはり近視進行抑制効果が得られることであると考えます。これは眼鏡や普通の単焦点コンタクトレンズにはない特徴です。同じ近視矯正をするのであれば、日中裸眼で過ごせるようになり、かつ近視進行抑制効果も得られるオルソケラトロジーレンズをぜひ使ってみたいと思いませんか?

順伸クリニック眼科では、オルソケラトロジーを今年の8月から導入いたしました。興味がある方は、お気軽にお問い合わせください。当院での料金体系は以下のとおりです。

①適応検査代金 5000円

レンズデータを決定するために必要な検査一式を行います。

②トライアル代金 25000円(片眼の場合は12500円)

1週間トライアルレンズを貸し出しして、ご自宅で毎晩装用していただき近視矯正効果を確認します。

③レンズ代金 100000円(片眼の場合は50000円)

トライアルの結果にご満足であれば、レンズを購入いただけます。

レンズ購入を見送られる場合、トライアル代金の25000円は返還いたします。

以上、レンズを購入する場合にかかる総費用は130000円となっております。

これには最初の1年間の定期検査代、最初の1年間のレンズ紛失・破損時の補償も含まれています。

近視進行抑制に有効な低濃度アトロピン点眼液

順伸クリニック眼科では、近視進行抑制に効果があるとされる低濃度アトロピン点眼液を取り扱っております。

シンガポールで開発された「マイオピン点眼液」は、日本でも手術の前処置薬や抗炎症薬として処方されている「1%アトロピン点眼液」を100倍に希釈した点眼液です。

(マイオピン点眼液=0.01%アトロピン点眼液)

上記グラフは、シンガポールにおける無作為臨床比較試験の簡易結果です。

(2006年のATOM1studyと2012年のATOM2study)

2年間でプラセボ群が-1.20D進行したのに対し、0.01%アトロピン群では-0.49Dの進行に留まりました。

つまり、(1.20-0.49)/1.20≒0.59 ですから、

2年間で近視の進行を約60%抑制した

ということになります。

(2019年に香港で報告された研究(LAMPstudy)では最初の1年間で27%抑制したとというデータもありますが、研究対象の基準に若干の違いがあるようです)

近視進行の病態生理は眼軸長が伸展することにありますが、マイオピン点眼液は眼軸長の伸展を有意に抑制することも明らかになっています。日本で行われた多施設同時研究(2019年のATOM-J)では眼軸長の伸展を18%抑制した、との結果が出ています。これは、調節緊張症(仮性近視)の治療で用いられるミドリン®M点眼液やミオピン®点眼液(いずれも参天製薬製造)には無い特徴であり、マイオピン点眼液がより優れている点といえます。

日本ではマイオピン点眼液は未だ認可に至っていないため、残念ながら保険診療外となっております。現在進行形で低濃度アトロピン点眼液の治験が国内で行われており、近未来に承認され薬価収載されれば保険診療で処方できるようになりますが、現時点では自由診療での取り扱いとなります。

近視がどんどん進行して困っているお子様とその保護者の方、近視進行抑制に興味がある方は、お気軽に順伸クリニック眼科を受診されてください。

サンテウェルビジョンキャンペーンのお詫び

7月8日付の当ブログ記事にも追記しましたが、該当記事で紹介したサンテウェルビジョンプレゼントキャンペーンは順伸クリニックで購入された方のみを限定対象としたものです。そのため、参天製薬のHPから注文されてもキャンペーンの対象外であり、サービスは享受できません

参天製薬より連絡があり、該当記事を読まれて勘違いされたユーザーの方が参天製薬のHPから注文したのにキャンペーンを受けられなかったとしてクレームの連絡を沢山いただいた、とのことでした。

説明が足らずに誤解を招く結果となってしまい申し訳ありませんでした。ユーザーの皆様、並びに参天製薬の関係者の皆様に深くお詫び申し上げます。

該当記事内に参天製薬HP内のウェルビジョン紹介ページへのリンクを貼ってアクセスできるようにしていたのもこのような結果を助長してしまったと考え、本日付でリンクは削除いたしました。

しかしながら、それだけ多くの皆様が検索の末、当ブログに辿り着き、記事を読んでくださったということは嬉しい限りです。混乱を招いてしまったことは大いに反省いたしますが、閲覧してくれた方が多いという事実のみ取り上げればそのことはとても励みになります。眼科分野に興味を持ってくれてご自身で調べたり勉強されている方は多い、ということも分かりました。ここ最近は夏バテ気味で更新が途絶えてしまっていましたが、夏も終焉を迎えつつあるのでまた有益な情報を当ブログから発信していけるよう奮起いたします。

・・・最後に、サンテウェルビジョンプレゼントキャンペーンは9月30日まで行っております。サービスを享受されたい方は、ぜひ順伸クリニックに直接お越しいただいたうえで購入されてください

(電話のみでのご注文は残念ながら受け付けておりません。)

診療スケジュール変更のお知らせ

7月28日火曜日午後と7月29日水曜日午後の診療時間は14時から15時30分までとさせていただきます。

なお、仮性近視治療でワックをご利用の方は15時30分以降でも対応が可能です。

また、7月23日(海の日)は祝日でありますが木曜日のため休診です。

7月24日(スポーツの日)は通常の祝日対応のとおり午前中のみ診療いたします。

ご了承ください。

小児科は通常通り診療いたします。

サンテウェルビジョンプレゼントキャンペーン

順伸クリニック眼科で取り扱っているサプリメントで、大変好評でたくさんの方が服用されている参天製薬のサンテウェルビジョンのキャンペーンのお知らせです。

サンテウェルビジョンには抗酸化物質である「ルテイン」と抗糖化物質である「ヒシ果皮ポリフェノール」が1日の必要量配合されています。「酸化」と「糖化」のいずれも眼の老化に強く関与するといわれており、これらをブロックすることで眼精疲労(疲れ目)の改善、さらには老視(近くが見えにくい)や白内障(かすんで見える)の進行予防に寄与します。

この度、発売1周年を記念して、2020年9月30日(水)まで「2個購入でもう1個もらえる」プレゼントキャンペーンを実施します。

アンチエイジングに興味がある方はぜひご利用ください。

追記:2020年9月11日付

当記事で紹介したサンテウェルビジョンプレゼントキャンペーンは順伸クリニックで購入された方のみを限定対象としたものです。そのため、参天製薬のHPから注文されてもキャンペーンの対象外であり、サービスは享受できません

参天製薬より連絡があり、当記事を読まれて勘違いされたユーザーの方が参天製薬のHPから注文したのにキャンペーンを受けられなかったとしてクレームの連絡を沢山いただいた、とのことでした。

説明が足らずに誤解を招く結果となってしまい申し訳ありませんでした。ユーザーの皆様、並びに参天製薬の関係者の皆様に深くお詫び申し上げます。

当記事内に参天製薬HP内のウェルビジョン紹介ページへのリンクを貼ってアクセスできるようにしていたのもこのような結果を助長してしまったと考え、本日付でリンクは削除いたしました。

洗うまつ毛美容液

本日7月1日より、順伸クリニック眼科ではロート製薬の「mesiru(メシル)アイスキンケアシャンプー」が購入できるようになりました。

同製品は目元用の泡洗浄料であり、メイクをしっかり洗い流せるのはもちろん、眼の周りを清潔に保つ効用があります。

「霰粒腫」や「麦粒腫」は眼瞼にあるマイボーム腺という脂腺が詰まったり細菌感染することによって眼瞼にしこりを形成する疾患です。通常、点眼薬や眼軟膏薬で治療しますが、アイスキンケアシャンプーを使用することでマイボーム腺の閉塞を改善させ、治療の一翼を担うことができます。霰粒腫が再発しやすい方はマイボーム腺が詰まりやすい傾向にあると考えられるため特に有効です。

また、緑内障治療の点眼薬のなかには、眼瞼に色素沈着をきたしたり睫毛が濃くなるという副作用をきたすものがあります。点眼後にアイスキンケアシャンプーを使用することで、眼瞼や睫毛に残った薬液成分を完全に洗い流すことができれば副作用の予防につながります

霰粒腫・麦粒腫や緑内障で治療中の方には点眼薬とあわせてご利用されることをおすすめいたします。