新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関して、これまでに分かったこと

令和1年12月31日に、中国武漢での未知のウイルスの流行について中国からWHOに対して報告された。今年の1月に入って、病原体が新型のコロナウイルスと判明した。その後、ヒトからヒトへの感染も証明された。今年の1月には本邦でも流行が始まり、原因ウイルスがヒトに風邪症状を起こすコロナウイルスの6番目の新型コロナウイルスであると判明し、SARS-CoV-2と命名された。3月11日にWHOはパンデミックを表明。ご存知のように本邦では4月7日には7都道府県に緊急事態宣言が出され、4月16日には全国に拡大された。1か月後の5月6日には更に5月31日まで延長された。新型コロナウイルス感染症をCOVID-19と言う。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関して、これまで分かってきたことを、6回に分けて報告したいと思う。

第1回:COVID-19における潜伏期と臨床症状について
第2回:院内感染問題、オンライン診療、電話再診について
第3回:治療薬とワクチン開発について
第4回:予後、重症化症例について
第5回:予防対策、再流行について
第6回:医療崩壊、世界から見た日本の対応について